2019年2月6日水曜日

ベタの腹部の膨らみ・腹水、死後の解剖について


2018年5月31日、同年2月18日に購入したベタの右腹部が少し腫れている事に気付く。


6月26日、ゆっくりと悪化している。


8月8日、腫れている箇所の内部が赤らみ、腹水も溜まり始める。


8月21日、腹水の所為で腹部全体が膨らんでしまったが、私を見ると元気に餌の催促をする。


8月23日。


9月5日、もうほとんど動かないが餌は食べる。


9月17日、体色は褪せ、餌も食べなくなってしまった。


9月20日の夜、息を引き取る。
解剖してみると白い腫瘤が出来ていた。腫瘤の周りには血管が巡っている。
恐らくこれは血管新生による物だと思われる。

2018年8月13日月曜日

ベタ餌の管理


私はZicraのベタ餌を愛用しています。
開封後の餌はシリカゲルと共に密封出来る袋に移し、使用する数日分の量だけプラスチックの容器に。
袋に入った餌は冷暗所(サイドボード)にて保管。


餌は酸化してしまうので、半年を目処に交換しています。

2018年2月5日月曜日

各鰭がボロボロになったベタ


お迎えして半年のベタの鰭が今年に入ってからズタボロになってしまった。

左腹鰭は1/3が千切れ、尻鰭は鰭溶けと鰭裂け、背鰭はピンホールと鰭溶け、尾鰭に至っては複数のピンホールと鰭溶けと鰭裂けの三拍子。
一応再生はするがすぐにまた鰭ボロ、を繰り返していました。

※ボロボロ状態の写真は撮っていません


カラムナリス症の溶け方とは異なったため薬浴はせず、餌の回数を増やしたり、ストレスになりうる要素を全て排除したものの効果無し。
明け方の水温が低いのかと確認しても日中と同じ27度。

鰭の状態以外は餌食いも良く、元気に泳ぎ、糞にも異常は無し。
どうしたものかと1月25日、試しに水温を29度まで上げたところ、鰭ボロが止まり徐々に再生し始めました。


水温を上げたのが良かったのか、たまたま治るタイミングだったのかは不明。

※掲載した3枚の写真は2018年1月29日に撮影したもの。

にほんブログ村 観賞魚ブログ ベタへ
にほんブログ村

2017年12月11日月曜日

病魚の死後、解剖して分かる事


1つ前の記事「ベタの腹部の膨らみについて(解剖写真有り)」で私は病気のベタを解剖していますが、その結果ハッキリと分かる事があります。
ベタの病気には魚病薬、塩水浴、ココア浴などの民間療法では決して治せないものが存在すると言う事です。
治療手段が無いのです。

そういう病に罹ってしまったベタには何もせず、今まで通りの環境で最期まで飼ってあげるのが最善だと私は思います。
効果のない治療はベタにとってストレスでしかないのですから。

2017年12月6日水曜日

ベタの腹部の膨らみについて(解剖写真有り)


2015年11月12日にお迎えしたベタ(ダブルテール)の腹部の一部が2017年2月頃から膨らみ始めた。上の写真は2017年3月3日の状態。


膨らんだ部分は白っぽい色をしていた。


6月下旬。
腹鰭や尾鰭に穴が空き、鱗が逆立ち腹水が溜まる。
この個体は成長不良で小柄だった為、この頃には正常な体勢を保てず転覆してしまう事が多かった。


7月1日、亡くなる2日前。
2日には暫く食べていなかった餌を食べ、3日早朝に息を引き取った。


この異常に肥大した物が何かは分からない。昔は腫瘍だと思っていたが今は多発性嚢胞腎症ではないかと疑っている。


解剖後はグリセリン標本に。

▼メダカの多発性嚢胞腎症について
メダカゲノムの解読
生物科学DOKIDOKI研究室

2017年11月22日水曜日

ベタの口について気付いた事


ベタの口の中にもう一つ、鳥の瞬膜の様な口(?)がある事に気付いた。
上の写真はそれが閉じている状態。


開いている状態。


閉じた状態。


開いている状態。

観察をしているとずっとパクパクと開け閉めをしている。
鰓呼吸の為と、咀嚼中餌を吐き出してしまわないよう防ぐ為にある口だろうか?

2017年8月24日木曜日

私のベタの飼い方・ベタを掬う



ベタを掬う時、私は百均で買った容器を使用しています。
捕まえようと追いかけ回すと当然興奮して逃げ回るので追いかけない事がコツです。
ベタが水面付近、特に水槽の角にいる時、容器を静かに水中に沈めると簡単に掬えます。

この容器は水合わせや換水の時にも使えて重宝します。

2017年8月16日水曜日

私のベタの飼い方・飼育道具


▼水槽
20キューブ(20×20×20cm・水量約6リットル)と25cm水槽(25×15×24cm・水量約7リットル)を使用。
水量が多くない分、2~3日おきに1/3ほど換水しています。
初心者の方には30cm水槽(31×18×24cm・水量約10リットル)の方が水量が多く水質が安定するのでオススメです。

▼外掛けフィルター
コトブキの「ミニフィットフィルター」を使用。
ベタは水流が苦手なのでHIモードではなくLOモードにして下さい。
フィルターは濾過の為ではなく水を循環させる目的で使用しています。
冬場ヒーターを稼動させた時、水が循環していないと低層と上層で5度も水温が変わってしまいます。


▼餌
ジクラの「SODフード ベタ用」を愛用。
個体によって餌の量は変えていますが、だいたい1日1回、5~6粒あげています。
開封した餌は酸化して劣化するので新しい物に交換しています。


▼ピペット(スポイト)
食べ残した餌や糞を取り除くのに使用します。

▼水温計
「観賞魚用水温計L」を愛用しています。
100均で売っている様な水温計は誤差が激しく使い物になりません。


▼ヤカン
換水用の水を作る時に使います。

▼棒状温度計
換水用の水の水温を飼育水の水温と同じにする為に使います。


▼カルキ抜き
エーハイムの「4in1」かテトラの「コントラコロライン」を使用。
ベタは小型~中型水槽で飼うケースが多いので、固形カルキ抜きのハイポより液状のカルキ抜きの方が向いています。


▼冷却ファン(夏場)
コトブキの「スポットファン103」を使用。
ファンは気化熱によって水温を下げます。
水温が30度を超える日に使っています。


▼ヒーター(冬場)
ベタは熱帯魚なのでヒーターは必須です。
水温が25度程度になったらヒーターを稼動させて下さい。
水温が23度を下回ると白点病など病気に罹りやすくなり、最悪死にます。
私はヒーターの温度設定を26~27度にしています。


▼1リットル程度の容器や計量カップ
水合わせや換水時に使っています。

▼土管や壷
ベタは狭い所・暗い所を好みます。
なので壷などを入れるとリラックスする様です。
私は「やちむんの里 読谷山焼北窯」の楊枝壷を愛用しています。
水作の「ベタのおやすみリーフ」もオススメ。
反対に明るすぎるのは苦手なようで水槽用照明を嫌がる仔がいるので、照明は写真撮影の時しか使っていません。


▼最後に
陸生の生き物を飼う場合「陸上の環境」を用意する必要はありませんが、水生の生き物を飼う場合は「水中の環境」を1から用意しなければなりません。
ベタは「コップでも飼える」と言われていますが、コップで飼おうものなら一月も生きていられないでしょう。

ベタを「消費」ではなく「飼育」するのであれば、きちんとした環境で飼ってあげて下さい。

2017年4月11日火曜日

体の一部を失ったベタ・その後



2017年2月6日。


3月23日。


3月30日。


4月4日。

※編集中

2017年1月2日月曜日

体の一部を失ったベタ


2016年12月14日正午、2歳近くになるプラカット雄の尾鰭とその周辺の体表が充血し、鱗が若干逆立っている事に気付く。


こちらは正常な時の様子(2016年10月18日撮影)
飼育環境は20キューブ水槽に外掛フィルターとヒーター(30W)を設置。水温26度。
2~5日おきに1/3換水をしていた。
活発で餌食いも良い個体だった。


14日19時、症状が悪化し鰭の一部も溶けた事から細菌感染症の可能性がある為エルバージュで薬浴を開始。
高齢である事と、恐らく24時間の薬浴で治せる状態ではないと判断し、規定量ではなく薄めの薬浴を数日間続ける事にする。


頭部にも異常が。


15日12時。
新しく作った薄めのエルバージュ水で1/3換水。ジクラのSOD FOOD ベタ用と観パラDで作った薬餌を与える。以降この作業を毎日続ける。
餌食いはとても良く活発さも変わらないが、体の動かし方がぎこちない。


15日21時。
薬浴で弱った様子は見られない。


16日1時。


16日13時。
背鰭付近の鱗が剥がれかけている。


18日17時。
頭部は元通りになった。


毎日剥がれた鱗や組織が底に落ちているので水換えの度にスポイトで掃除する。


19日2時。
尻鰭の一部も溶け始めた。


19日23時。
白っぽくなっている部分は鱗が無くなっている。
鱗を失った部分と尾鰭は16日昼時点で既に壊死したものと考えられる。


患部から離れた体表に白い点が幾つもある事に気付く。


20日19時。
この日から換水用の水をエルバージュ&0.25%塩水に変更。


21日22時。


22日8時。
尾鰭のレイが落ちていた。


23日1時。
ついに尾鰭が無くなった。
体表の白い点はほぼ同じ場所(鱗の中心)にある事から、寄生虫の可能性は極めて低い。


24日24時。
0.25%塩水にして以降、白くモヤモヤした物が底に溜まる様になったので、この日から塩は使わない事に。



尾鰭を失ってもほぼ今まで通り泳ぐ事が可能だった。

26日、薬によるダメージの所為か普段より大人しかったので、薬浴も薬餌も止める事に。
この日から毎日真水で1/3換水。餌もSOD FOOD ベタ用をそのまま与える。


27日18時。
塩を抜いてからモヤモヤは発生しなくなった。


28日7時。
剥がれかけていた組織が底に落ちていた。


29日9時。
浮き袋を失いベリースライダーになってしまったので水深を8cmにし、日々の水換えは1/3から1/2へ変更。


31日14時。


2017年1月19日。
骨や筋肉が露出していた患部が塞がりつつあり、充血も落ち着いた。


※写真はレタッチしています。なので実際の患部はここまで真っ赤ではありません。



こんな体ですが、私が水槽に近付くと餌の催促をし、毎日病気に罹る前と同じ量の餌を食べています。